’23年10月19日(木)・16日目 約25Km、33,246歩
竜の浜P→道の駅すさき
道の駅にバイクを置かせていただき、車で竜の浜Pに移動しました。この日はお寺にお参りしておらず、いやなこともあったためか、写真が5枚しか残っていませんでした。
内ノ浦湾はお大師様の時代から船で渡っていたようで、埋立~横浪まで巡航船に乗る人が多いのですが、現在は車道があるため県道23号線を歩きました。それが失敗で、遍路期間中で最も気分が悪い日になりました。
内海沿いを歩いていると、散歩中の人(自称75歳男性)に話かけられました。はじめは蝶や山の話で会話が成立していましたが、徐々に仏教の話に変わり聞くだけになりました。確かに仏教に関する知識はすごいのですが、延々と弘法大師や真言宗の悪口を聞かされ、法華経だけが正当なお釈迦様の教えであるとの持論(宗派によっては正論?)を展開していました。
私は真言宗の信者ではありませんが、遍路の端くれとしてお大師様の悪口を聞いて気分が良いわけがありません。30分ほどおとなしく聞いていたと思いますが、時間がもったいないのでいつもと同じ時速5.5kmで歩き出しました。
さすがに一方的に話しながら速足で歩くのは厳しいようで、次第に呼吸が乱れはじめました。車で須崎まで送るので、続きを話したいと言われましたが断りました。歩き遍路にとっては要注意人物です。
場所は覚えていないのですが、途中に馬を数頭飼育している牧場がありました。
途中には店がほとんどなく、だれでも使えるトイレは横浪地区まで10km以上見当たりませんでした。
横浪スカイライン(県道47号)も同じような状況なので、それも船で移動する人が多い理由の一つかもしれません。
横浪地区を過ぎてからも県道23号を進み、鳥坂トンネルを越えます。須崎市街に近づくと、住友大阪セメントの巨大なプラントが見えてきます。目には見えませんが、膨大な量の二酸化炭素を排出しているはずです。
道の駅「かわうその里すさき」の向いにある、ローソンの屋根にこれまた巨大な人形がありました。「ポンタ」には見えないので調べると、須崎のゆるキャラで「しんじょう君」というそうです。
この後、バイクに乗って横浪スカイライン経由で竜の浜Pに行き、車で再び道の駅まで戻りました。
(本日の一言)
私は特定の宗派ではなく、あくまでお釈迦様により近い「原始(初期)仏教」を信じています。各宗派は我らこそ本流と主張するのでしょうが、信者や檀家を増やす(≒お金儲けの)ための計らいが働き、少なからず都合の良い曲解が生じていると考えています。
私が死んでもお導師様に導かれたり、戒名を付けてもらう必要など全くなく、家族だけで直葬してもらえばそれで十分です。今春に父が亡くなり、兄弟3人の夫婦だけ参加して見送りました。少なくとも、今までのような盛大な葬儀など、全く必要ないと確信しました。
檀家制度はキリスト教を排除する目的で、江戸時代に幕府が制定したそうです。その名残である葬式仏教は情けない限りですが、既に少子化が進んでいるため、今後多くのお寺が存続できなくなるのは自明の理です。
私自身も高齢者であり、自分の考え方だけが正しいと妄信し、他人様に押し付けるようなことが無いよう、肝に銘じる必要があると感じました。
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