’23年10月20日(金)・17日目
約33Km、44,200歩
私のキャラに合わず、何かとても書きにくいのです。突然ですが、この一行で「です・ます調」をやめますので、ご了解くださいませ。
夜明けとほぼ同時刻の6時10分に道の駅を出発。
焼坂峠は道が悪く険しいようなので、国道56号の焼坂トンネルを進む。
歩道がなく1kmもあるので、自前の反射タスキを着用する。
トンネルを越えると、JR土讃線と並行して得意の緩やかな下り坂が続き、快調に歩を進める。
四万十市と四万十町までの距離表示。町村合併の際、どちらも四万十の名前を譲らなかったのだろうか?
次の峠越えは「そえみみず遍路道」と「大坂遍路道」があるが、七子峠を越える後者を選んだ。中土佐町の休憩所でトイレを済ませ、緩やかな道を上る。
高知自動車道の高架橋が、はるか上空にかかっている。
七子峠の入り口だ。
ここからわずか500mの間に、200m以上も登る。
最後は苦手なコンクリートの丸太階段だ。次の段の踏面より丸太の頂点の方が高く、乗り越えるには足を高く上げる必要があるのだ。距離は短いがキツイ。
峠の頂上から振り返ると、お約束のご褒美だ。
先ほどくぐってきた高知自動車道の高架がはるか下に見える。
まだ10時半だが、コンビニや飲食店が少ないので「なかむらや」でうどんを食べた。
先客は一人で、やはり歩き遍路だ。夫婦で経営しているようだったが、明るく愛想の良い奥さんだった。
歩きながら考え中、スタート地点である道の駅すさきの最寄り駅はJR土佐新荘だが、須崎駅なら特急が止まることに気づいた。急げば窪川駅14時過ぎ発の特急に間に合うと思い、速足で歩いた。
今後の車中泊候補地としての下見を兼ねて「道の駅あぐり窪川」に寄り、短時間のトイレ休憩をとった。
窪川駅近辺の拡大地図と方向感覚が一致せず道に迷ったが、親切な地元の方が自発的に教えて下さった。そのおかげで13時半頃、第37番「岩本寺」に着き14時過ぎの特急で須崎まで帰ることができた。
余裕時間ができたので、須崎市内のしまむらで長袖のTシャツを買い、次の拠点である道の駅「ビオスおおがた」まで移動することができた。
(本日の一言)
悲しいことに我々人間は、この期に及んで戦争をしている。「万物の霊長は人間」と言われているが、私はチンパンジーやゴリラに失礼だと思っている。
ウクライナとロシアはどちらが正しいのか。心情的には先に侵攻したロシアが悪いと思いたいが、ウクライナも兵士をはじめとする自国民に加え、ロシア兵を殺しているので両国とも同じだ。殺傷能力がある兵器を提供していないとはいえ、日本も間接的に戦争に加担しており本質的な差はない。
四国遍路では札所で「十善戒」を唱えるのだが、その一番初めが「不殺生」だ。対象は人に限らず殺生は最も罪深いことだが、我々は命をいただき生かされている。
人間は必要のない殺生を繰り返し、地下に埋もれた炭素を掘り起こして燃やしている。さらに莫大なエネルギーが必要なAIを開発し、これからも地球温暖化を加速させ続ける。それでも便利な生活を手放すことができず、未だに経済成長の持続を求めている。足るを知ることのない、最も欲深い生き物だ。
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