車中泊の歩き旅

60代自由業。お金はなくても、時間と体力がある今こそ青春。

四国遍路20日目(大岐の浜→金剛福寺→大岐の浜)

’23年10月24日(火)・20日目

約37Km、51,321歩

 大岐の浜→金剛福寺→大岐の浜

 

前日はクライアントとのWeb会議の予定があり、歩くのは諦めて休養日にした。

会議後、中村温泉に行き、明日のスタート地点である大岐の浜で写真を撮り、「海の駅あしずり」に移動した。

6時45分に大岐の浜Pを出発。

ご丁寧に一昨日のゴールである一つ手前のバス停まで往復し、大岐の浜に降りる。

橋を渡った直後、二人連れの外国人遍路とあいさつした。

どうやら砂浜で野宿したらしく、途中でマットの跡を見つけた。

以布利港に面した海岸線を歩き、足摺岬東側の県道27号線に入る。

幅が狭く木が生い茂った薄暗い道で、ほとんど車も通らない。

所々に海が見える、くねくねした道を進む。

おどろおどろしい「休憩処てまり」のガラス戸には、

行き倒れになったと思われる遍路の亡霊が写っていた。

こちらのへんろ小屋は、今も稼働中のようだ。

岬の先端に近づくと、木のトンネルのような道が続いている。

路面より木の根元の方が高いので、林を掘り起こして作ったと思われる。

10時半過ぎ、足摺岬に着いた。

休憩所に寄り、おにぎりを食べて用を足した。

11時前、第38番「金剛福寺」の山門に到着。

境内で外国人から”Can I take photo?”と聞かれた。

菅笠をかぶり、白衣を着た遍路の姿が珍しかったのだろう。

お参り後、今度は足摺岬西側の県道27号を北上する。

途中の集落で、若い外国人男女の遍路が道を間違えていたようで、地元のおばさんがボディーランゲージで説明していた。

二人に聞いてみると、次は私と同じ39番だったので、こちらの方角だと説明した。

二人は大きなバッグを背負っていたので、申し訳ないが先に進んだ。

清水港は大きく窪んだ入り江を大回りするため、対岸には先に歩く女性からかなり離れて追いかける男性の姿が見えた。

トンネルを通って大岐の浜に近づくと、また台湾人二人組とすれ違った。

15時過ぎ、大岐の浜Pに着いた。

ここでまた外国人に話しかけられ、スマホの写真を見せられた。

サングラスをかけていたので気づかなかったが、金剛福寺で私の写真を撮った人で、レンタカーでここまで移動していた。

車で駐車場の下の浜に降りることができるか聞かれたので”Yes.”と答えた。

彼はまたどこかで会えるだろうと言っていたが、一期一会であった。

 

(本日の一言)

今回の遍路にはカセットコンロや鍋・食器なども持参したが、結果的に一度も使わず荷物になっただけだった。1日に30km前後歩き疲れているうえ、入浴や洗濯などの時間も必要で、とても食事を作る気にはなれなかった。

基本的なパターンとしては、早朝にコンビニに寄るか、前日に買ったパン(タンパク質を含むもの)を2個程度食べる。昼は朝に買っておいたおにぎりを2個食べ、夕食は外食またはスーパーで総菜を購入して酒肴にするという感じだ。

500~600mlのお茶(ペットボトル)は午前中でなくなり、午後は甘い飲み物が欲しくなる。パンやおにぎりだけでは途中でエネルギー不足になるため、カロリーメートやソイジョイのような軽い栄養補助食品も常備していた。

2か月後には逆打ち(反時計回り)で、愛媛県の西条を歩いているはずだ。今回は食事についても凡その計画を立ててあり、その日を心待ちにしながら不用品の整理を進めている。旅と同じで資金・体力(健康)・時間の三条件が必要で、春~夏にしかできないため、あと3年程度は掛かるだろう。

 

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