車中泊の歩き旅

60代自由業。お金はなくても、時間と体力がある今こそ青春。

四国遍路35日目(JR伊予小松駅→香園寺→宝寿寺→吉祥寺→前神寺→桧端バス停)

’23年11月8日(水)・35日目

約26Km、40,191歩

 JR伊予小松香園寺宝寿寺→吉祥寺→前神寺→桧端バス停

 

この辺りから、今までよく見かけた人達に全く会わなくなった。他の人は昨日のうちに横峯寺以外の寺にもお参りし、その後も非効率的な計画でこちらが遅れたのが原因だと思う。

昨日のゴール、JR伊予小松駅を7時半頃に出発。

香園寺まで、今日のゴールとは逆方向の西向きに歩く。

8時10分過ぎ、第61番「香園寺」に着いた。

お寺とは思えない建物で、美術館か博物館みたいだ。

続いて8時半には第62番「宝寿寺」に着いた。

納経所では、外国人遍路が翻訳アプリを駆使して、住職にリュックを預かるよう交渉していた。

今まで毎日50km歩いてきたから4~5時間で横峰寺まで往復できるので、荷物を預かってくれと興奮しながら言っていた。

お寺は荷物の一時預かり場所ではない。

9時過ぎには、1.4km先の第63番「吉祥寺」に到着。

妙齢の女性から、せんべいと飴のお接待をいただいた。

さらに国道11号を東進すると、「石鎚神社」の朱塗りの鳥居前を通過する。

10時前に、第64番「前神寺」に着いた。

この寺には多くの建物があり、もう一度ゆっくり訪ねてみたいと思った。

国道をさらに東に進むと、高松104km、新居浜10kmの距離表示があった。

高松までまっすぐ歩けば3日で着く距離で、香川県が近づき結願が見えてきた。

新居浜市内に入った国道11号線で、親子と思われるお二人から手作り弁当のお接待をいただいた。

(その前の写真の車とは関係ない)

遍路中はコンビニやスーパーの弁当や総菜が多いので、手作り弁当は何より嬉しく、美味しかった。

住所と名前が書かれていたので、以降の札所でこのご家族の幸せをお願いするのに加え、この後に行った沖縄からお菓子を送った。

新居浜市の中心部を過ぎた桧端バス停をゴールにして、JR新居浜駅経由で伊予西条駅まで戻った。

 

(本日の一言)

いよいよ2回目の四国霊場歩き旅の出発日が迫って来た。出発したら若干のタイムラグを設け、この欄で近況を速報するつもりだ。

昨年の遍路の記事も残り少なくなった。次は、昨年末以降の沖縄本島一周歩き旅の様子をアップする予定だ。

遅筆のため自信はないが、これから出発する2回目の四国霊場歩き旅に引き続き、次の沖縄本島車中泊の旅についても、できるだけリアルタイムに近い状態で書き続けたいと思う。

「あー忙しい」。来年の夏は、北海道でヒグマやアブ・蚊が待っている。前期高齢者の今が最も楽しく、幸せだ。

 

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四国遍路34日目(JR伊予三芳→横峰寺→JR伊予小松)

’23年11月7日(火)・34日目

約28Km、47,182歩

 JR伊予三芳横峰寺→JR伊予小松

 

6時半頃に伊予三芳駅を出発したが、昨夜から左足前側の筋肉が痛く、スピードが上がらない。

駅を出てまもなく道を間違え、丹原小学校付近でやっと遍路道を歩くことができた。

昨夜は少し雨が降ったが、松山自動車道付近の妙谷川の水位は低いので、県道147号線をそのまま進む。

ここの川底が見えない時は、通行不能になることがあると地図に書かれていたのだ。

足の痛みは軽くなってきたが、横峰寺まで2.2Kmの湯波休憩所に着いた時には10時半になっていた。

お寺がある標高745mまで、2.2Kmで445mも登らなければならない。

伊予三芳駅から十数km歩いた上に、焼山寺を超える標高の寺だけあって、予想した以上に大変だった。

上から降りてきた地元の方に、「あと本堂まで6百メートル」など励まされながら、休みながら1時間半もかけて登った。なんと時速1.5Km以下である。

12時前にやっと第60番「横峰寺」の山門に着いたが、足が痛いのに加えて、体力まで大幅に消耗してしまった。

ここでは、四万十大橋から何度も会った台湾人2人組や、奈良県のM氏とも松尾峠以来会うことができた。

納経所の方に道を聞いて、「星ガ森」(ほしがもり)に向かう。

痛みや疲れを我慢し、さらに登った甲斐があった。

「星ガ森」は木が切ってあり、真正面に西日本の最高峰「石鎚山」(H1,982m)を見ることができる。

先客は50代くらいの女性一人だけだったが、間もなく下山したため、この絶景を独り占めしておにぎりを食べた。

遍路道はほぼ下り坂だが、時々登りもあり、そのたびにがっかりする。

道端の目立つ場所になぜかリュックなどが置いてあったが、そのまま進むとカーブの向こうから「花摘み中です」という女性の声が聞こえた。

その時は意味を知らなかったが、とっさの判断でしばらく立ち止まった。

先ほど「星ガ森」にいた女性が用を足していたのだ。

道を下りながら、「花摘み」より「施肥」の方が正確かな?と思った。

自分では香園寺に向かって下りたつもりだったが、左側に行くべき分岐点を直進してしまい、意図しない採石場に着いた。

疲れがピークに達していたので、これ以上は参拝せず、できるだけ近くの駅から伊予西条に帰ろうと思っていた。

伊予小松駅への最短ルートを歩いたことになり、結果的には正解だった。

 

(本日の一言)

この寺の山登りはきつかった。焼山寺鶴林寺太龍寺に次いで、個人的には3番目だと思う。

最大の原因は、前日の国分寺手前で無理をして朝から足が痛かったため。その次は、スタート地点から山道までが遠すぎ、山登りの前に体力を消耗したためである。

「山登りは体も心も元気な朝一に限る」。また「山登りの前日は年甲斐もなく競って歩くな」という二つの教訓を学んだ。

この日の失敗が原因で遅れたのだと思うが、今まで会話したことのあるお遍路さんと、その後は全く会えなくなってしまったのだ。

 

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四国遍路33日目(今治市内駐車場→南光坊→泰山寺→栄福寺→仙遊寺→国分寺→JR伊予三芳駅)

’23年11月6日(月)・33日目 約26Km、40,535歩

 今治市内駐車場→南光坊泰山寺栄福寺仙遊寺国分寺→JR伊予三芳

 

朝8時前に歩き出し、今治銀座のアーケード前を通る。

8時10分過ぎ、第55番「南光坊」に到着。

「○○寺」以外の名前は珍しい。

続いて9時10分過ぎ、3km先の第56番「泰山寺」に行く。

引き続き3.1km先の第57番「栄福寺」には、10時20分過ぎに着いた。

山門の無い寺が連続するのも珍しい。

次の札所は標高255mとやや高い場所にあり、道中には今治市内が望める場所があった。

記憶にないが、記録には予想以上にきつかったと書いてある。

11時10分過ぎ、第58番「仙遊寺」の仁王門に着いた。


次の国分寺に向かい、雰囲気が良い山道を市街地に向かって下る。

この道を「五郎兵衛坂」というらしく、名前の由来を書いた看板があった。

市街地に降りJR予讃線に突き当たると、「喫茶千羽鶴」という店があった。

ちょうど昼食時間なので入店し、日替わり定食を注文した。

普段はコンビニやスーパーの総菜が多く、家庭的な手作りの定食をおいしくいただいた。

店を出ると外国人男女に追い抜かれ、少し離れて追いかけた。

二人が接待のため呼び止められている間に追い越し、抜かれたくないと思って足を使ってしまった。

未だに成長していない。

13時半前に、第59番「国分寺」に到着。

その後、今治湯ノ浦IC近くでまたまた台湾人二人組を追い抜いた。

実は、ここで初めて日本語で話しかけると「台湾人」という返事が返ってきた。

英語で会話すると、荷物が少ない理由を聞かれた。

「車の中で寝ながら歩き、重い荷物は車に置いている」と説明した。

彼らも明日は横峰寺に行くとのことで、また会いましょうと言って別れた。

その後、久しぶりに雨が降り、ワークマンで買った真っ青なポンチョを着て歩いた。

JR伊予三芳駅に着くと、ポンチョが珍しいのか奇異の目でじろじろ見られた。

運よくすぐに電車が着き、今治駅まで帰った。

「喜助の湯」に入浴し、隣の店で「今治たまご飯」を食べ、駐車場まで歩いて帰った。

写ってはいないが、もちろん主食の生ビールとハイボールもいただいた。

 

(本日の一言)

車でも歩きでも同じだが、松山や今治のような都市部には札所が密集しており、一日で何か所もお参りすることになる。都市部ではないが、お大師様ゆかりの地である善通寺市内は特に多い。

この日は59番の国分寺まで来たので、お寺の数では約67%となり、残り3分の1となった。香川県は札間の距離が比較的短いので、残りの距離は300kmを切り全体の4分の1程度だ。

今年も9月下旬から歩く予定だが、トレーニングとして歩いた回数が、昨年に比べ極めて少ない。また山道には、台風10号の爪痕が残っていると思う。

不安な要素もあるが、何よりも昨年の経験は大きい。難易度が高い逆打ちだが、事前に情報を入手して、安全第一で完歩したい。

 

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四国遍路32日目(JR伊予和気駅→延命寺→今治市内駐車場)

’23年11月5日(日)・32日目

約38Km、54,653歩

 JR伊予和気延命寺今治市内駐車場

 

昨夜は土曜日だったためか道の駅にヤンキーが集まり、車やバイクの空ぶかしや爆音でほとんど眠れなかった。

おかげ様で早朝に今治の駐車場まで移動でき、JR今治駅を6時頃に発車する電車で伊予和気まで戻った。

海沿いの県道347号や国道196号を通り、遠い今治を目指す。

急いでいたのか、寝不足のせいか、あまり写真が残っていない。

JR浅海駅付近で、またドイツ人女性遍路に会った。

彼女はゴルフ場の中を通る旧遍路道に進んだが、時間的余裕がない私は国道を進んだ。

これ以降、彼女の姿を見ることはなく”Auf wiedersehen”と言いそびれた。

正午前、約20km地点にある「遍照院」前を通過。

その先には「太陽石油(SOLATO)」の工場があり、多くのタンクローリーが出入りしていた。

時々、民家の間から大きな船が見える。

横道にそれて海岸まで行くと、「新来島ドック」にはビルのように高い船が係留されていた。

すぐ先には、車中泊もできそうな「星の浦海浜公園」があった。

それにしても今治は遠い。

15時、34.4km先の第54番「延命寺」にやっと着いた。

「えんみょうじ」から「えんめいじ」という、よく似た名前の札間移動だ。

少し前に台湾人の二人組が着いており、彼らに続いて地元の方にワッフルのお接待をいただいた。

小高い丘の上にある「大谷墓園」を通り、今日のゴールである今治駅近くの駐車場に着いた。

 

(今日の一言)

今回は「歩き遍路あるある」を紹介する。

・「杖が溝のふたにはまる」

お参りする日は「金剛杖」+「トレッキングポール」1本、歩きだけの日は「トレッキングポール」2本を使った。

初日は慣れないため、側溝のふたの穴や、グレーチングのすき間に何回も杖がはまった。初めのうちはほぼ毎日だったが、慣れてくるにしたがって減った。それでも毎週必ず「おっとっと」となって、立ち止まらざるを得なかった。

・「犬に吠えられる」

民家の近くを歩くため、何度も犬に吠えられた。犬も吠えるのが仕事であり、別に腹は立たないのだが、度々びっくりさせられた。

・「ミミズが多い」

山間部の舗装路には、長くて太く、黒っぽいミミズがたくさん這っている。これは「シーボルトミミズ」という種類らしく、長さ30cm以上の個体も多いので、小さな蛇みたいに見え、長い生き物が苦手な人は要注意だ。

 

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四国遍路31日目(久米駅→浄土寺→繁多寺→石手寺→太山寺→圓明寺→JR伊予和気駅)

’23年11月4日(土)・31日目

約20Km、30,345歩

 久米駅→浄土寺繁多寺石手寺太山寺→圓明寺→JR伊予和気

 

松山市駅を7時半頃に発車する電車に乗り、久米駅まで移動した。

8時前に第49番「浄土寺」山門に着いた。

次の札所までもわずか1.7kmしかない。住宅街の生活道路のような遍路道を進む。

8時41分、第50番「繁多寺」山門に到着。

市街地の外れのような場所だが、次は観光地としても有名な石手寺だ。

石手川を越え、9時半過ぎに第51番「石手寺」に着いた。

道後温泉に近く観光客も多いためか、山門に着く前に売店などいくつかの建物があった。

道後公園に向かう道端に、「秋日和 子規の母君 来ましけり」という高浜虚子の句碑があった。

看板には、子規の一周忌追善句会においての詠と書かれている。

道後温泉付近で道に迷いながら、山沿いの道を進む。

あまり歩き遍路は通らない道のようで、親切な老齢女性が心配して声をかけてくださった。

地図を見ながら「この先に池はありますか?」と聞くと、あるとのことで道は間違えていなかった。

ため池がある山道を下ると、再び市街地を横切る。

岩屋寺で会ったドイツ人女性に再び追いつかれ、先に行ってもらった。

彼女とは違う道を進むと、ポンジュースの本社があった。

松山北中学校近くの居酒屋にお弁当ののぼりがあり、ちょうどお昼なので入ってみた。

天ぷらうどんとおにぎりを食べたら、お接待でペットボトルのお茶をいただいた。

ご主人も歩き遍路の経験者で、この時間からどこまで進めるかアドバイスしていただいた。

お寺の入口で、高知県宿毛市以来、久しぶりに台湾人二人組とすれ違った。

12時40分、第52番「太山寺」山門に着いた。

と思ったが、本当の山門はさらに奥にあった。

境内の写真はほとんど撮っていないが、なぜか「仏足石」の写真があった。

お釈迦様のおみ足とのことで、空耳かもしれないが「通行止の看板が写らないように撮れ」「うまく処理して看板やパイロンを消せ」という声が聞こえる。

次は松山市内最後の札所である圓明寺で、距離は3km以下だ。県道のはるか先に背の高い人が歩いているが、恐らくドイツ人の彼女だと思う。

13時40分過ぎ、第53番「圓明寺」に着いた。

JR伊予和気駅から松山駅まで戻り、車で「道の駅風早の郷風和里」に移動した。

ここから電車で伊予和気まで戻り、もう少し進んでおきたかったが、渋滞に巻き込まれて道の駅に着くのが遅くなり、諦めた。

 

(本日の一言)

私にはお金がないので、口だけだが中小企業の経営を支援をしている。「企業は人なり」とよく言われるが、「中小企業は経営者なり」である。特に規模が小さい企業の場合、すべての権限は社長に集中しており、社長の経営能力が業績に直結している。

中小企業の多くは、業績が思わしくない。また、政治家(国会議員)による政権運営もうまくいっていない。業績が悪い中小企業の経営者と、成果が出せない国会議員には共通点がある。それは「世襲」だ。

トンビは鷹を生まない。能力の低い社長の後継ぎ息子(娘)は、多少の例外はあっても、それなりの能力しかないのだ。政治家の子供も大同小異である。

多くの中小企業経営者は会社の借入金を個人保証しており、親族以外の社員にその役割を引き継ぐのは困難である。同様、政治家も親から地盤・看板・カバンを引き継がないかぎり、当選どころが立候補することさえ難しい。

このようなハードルを下げ、有能な人材を登用できなければ、「中小企業経営」と「政治」はいつまで経っても低迷し続けると思う。

 

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四国遍路30日目(久万公園→浄瑠璃寺→八坂寺→西林寺→久米駅)

’23年11月3日(金)・30日目 約28Km

41,735歩

 久万公園→浄瑠璃寺八坂寺西林寺→久米駅

 

松山駅前から久万高原までは、バスで移動する。

ネットで検索すると、今日は祝日のため6:50発の便はないはずだったが、バス停の時刻表によれば実際には運行されていたようだ。

久万中学校前のバス停から歩き出す。

厳密にいえば、久万公園~バス停の800mほどを歩いていないことになるが、許容範囲ということにしていただこう。

峠手前の休憩所で、今まで何度か見たことがある外国人(どこから来たのか聞き忘れた)がいたので、少し話をした。

ほとんど寺のベンチに座っている姿を見ただけだが、足摺岬では同じバスに乗車し「民宿くもも」の前で降りるのを見た。

そのことを話すと、「結願すること(to complete)を優先して、バスや列車に乗ることがある」と言い訳?していた。

峠にはスキー場の入り口がある。

三坂峠で旧遍路道に入りそこない、国道を下る。

得意の緩やかな下りの舗装路でスピードは出るが、かなり遠回りだった。

それでも松山の市街地を遠望しながら下ることができたので、良しとしよう。

国道を歩いている間、お遍路さんはいなかったが、寺の近くになって同じように間違えた?二人に会った。

峠の手前で会話した外国人を、お参り後の境内で見た。

私の歩く速度は彼よりかなり速いので、もし遍路道を歩いていれば、30分程度は早く着いていたと思われる。

13時半頃、第46番「浄瑠璃寺」に到着。

「永き日や 衛門三郎 浄瑠理(璃)寺」という、正岡子規の句碑があった。
納経所で「坂本屋さんは営業していたか?」と聞かれたが、入口を見過ごして国道を通ったと答えた。

遍路道の入口が分かりにくいことや、遠回りしたことに同情していただいた。

なぜ歩き遍路と分かったのか考えたが、地図を持っていたことや、薄汚れた容姿からかもしれない。

次の寺までは1km弱しかない。

道端にはブログで見覚えのあるオブジェ(松山城?)があった。

14時過ぎ、第47番「八坂寺」に到着。

「右松山道」と書かれた道標に従い細い道に入ると、

お大師さまお泊り跡と書かれた石碑がある「札始大師堂」の前を通る。

松山市内ではあるが、所々に車道ではない遍路道が残されている。

この道標は先ほどと違い、字体や基礎を見るとかなり新しいのではないだろうか?

久谷大橋の上から重信川を見ると、記録的な少雨の影響で完全に干上がっている。

15時半、第48番「西林寺」に到着。

次の浄土寺まで3.2kmしかないが、明日のスタート地点として便利な伊予鉄道の久米駅を今日のゴールにした。

 

(本日の一言)

自民党の総裁選が始まった。残念ながら、個人的には支持するに値する政党などないのだが、日本の総理大臣になるので、米国の大統領選よりは関心がある。

候補者は「国のため、国民のため、日本を変えたい」のではなく、総理大臣という地位に就きたい人達ばかりにしか見えないのは、私だけだろうか。

議員票を獲得する必要があるため、裏金問題すら本気で解決しようとする者はいない。我が県出身の候補は裏金議員を公認しないと言っていたが、すぐ撤回した。党員票は得られても、議員に人気がないので、当選する可能性はないだろう。

恐らく総裁になるのは、解散総選挙で党の顔になりうる「あの人」だろう。この党は、選挙に勝って政権を維持するためなら、トップ誰でもいいのだろうか?

もし「あの人」が当選したら、リーダーとして問題だらけの日本を適切な方向に導き、兵ぞろいの各国の要人と対等に会談する姿など全く想像できず、絶望的な気持ちになる。

 

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四国遍路29日目(久万公園→岩屋寺→久万公園)

’23年11月2日(木)・29日目

約19Km、29,690歩

 久万公園→岩屋寺→久万公園

 

遍路道に入る少し手前の舗装路で、(写真に小さく写っている)若い外国人女性に追い抜かれた。

やや登りとはいえ舗装路なら時速5.5km程度で歩いているので、抜かれたのはまだ2回目だ。

ところが旧遍路道に入り、とりわけ八丁坂ではどんどん差が広がるばかりだった。

少しは成長したのか全くショックは受けず、現実を素直に受け入れることができるようになった。

足の長さ、年齢、運動能力が比べ物にならないほど違うのだ。

八丁坂の看板には、「昔の人は、急なこの延長2,800mの坂道を、修行のへんろ道として選びました」と書いてある。

最終的には100mほど下って岩屋寺の裏側に降りるため、わざわざ高いところまで登る理由は修行以外に考えにくい。

今まで歩いた遍路道の中でも何本指かに入るほど苦しかったが、この道を歩いてよかった。

木が茂った薄暗い山道は神聖な空気に包まれており、茶屋の跡や

逼割(はりわり)行場など、多くの見所があった。

11時前に第45番「岩屋寺」の裏門に到着した。

この寺を除き、納経を急ぐあまり山門以外の写真はほとんど残っていない。

雄大な岩を背景に寺が溶け込み、さらに紅葉が陽光に映えている印象的な寺だった。

八丁坂で追い越していった外国人女性遍路に、英語で「あなたは有名なアスリートですか?」と話しかけたがうまく通じない。

どこから来たのか簡単な英語で聞くと、ドイツだった。はるか昔にドイツ語を習ったことがあり、”Guten Tag”と言ったら笑顔が返ってきた。

後日、彼女には何度か追いつかれたのだが、速すぎるので挨拶だけして先に行ってもらった。

八丁坂を歩くと裏門から入るので、山門の写真を撮って県道12号まで降りた。

本堂から駐車場まで約500m、高低差も約200mあり、バスや車で参拝する人も大変だろうなと思った。

県道を進むと「国民宿舎古岩屋荘」があり、紅葉狩りに来ている人が多かった。

久万公園まで戻ってから車に乗り、松山市内の駐車場に移動した。

 

(本日の一言)

久万高原町には「大寶寺」と「岩屋寺」があり、どちらも印象深いお寺だった。

「大寶寺」は古くて大きな杉が林立しており、歴史の長さと神聖な雰囲気が感じられた。岩屋寺」は名前の通り岩が印象的で、無意識のうちに多くの写真を撮っていた。

次回は、逆に「岩屋寺」は下から登ってお参りし、裏門からさらに山越えをして「八丁坂」を下る計画である。

時期的に紅葉は望めないが、この二寺にお参りするのを今から楽しみにしている。

 

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